ことばめぐり:合成洗剤
ことばめぐり
トップページ
石けん
合成洗剤
ダイオキシン(類)
国産小麦
お問い合わせ
JPCCNトップページへ
石けん(水溶性高級脂肪酸塩)
せっけん(すいようせいこうきゅうしぼうさんえん)
Soap(Water soluble salts of long chain fatty acids)
石けんとは、広義には炭素数が12以上の高級脂肪酸の塩を指しますが、一般には、単に石けんと称された場合は、これらのうち水溶性のものを指す狭義で扱われます。以下、単に石けんと称する場合は、狭義の方を指すものとします。
石けん(水溶性脂肪酸塩)は水に溶けて界面活性剤特有の起泡性があるため、俗にはこのような性質を示す(水溶性脂肪酸塩以外の)界面活性剤がすべて「石けん」であるかのように呼ばれることがあります。しかし、この「石けん」は、化学上は誤った表現ですので、誤解のないよう注意することが必要です。
石けんの化学
ナトリウム(ソーダ)石けんやカリウム(カリ)石けんは、水に溶解すると一部が塩の加水分解を起こして水酸化物イオン(OH
-
)を生成し、弱アルカリ性を示します。この加水分解は、水溶液のpHが低下する(液性が中性側ないしは酸性側に傾く)ほど進行します。
石けんの加水分解に関する化学平衡
すなわち、pH低下によりOH
-
が減少すると、OH
-
を増やすような作用が働き、逆にpHが上昇し、OH
-
が増加すると、OH
-
を減らすような作用が働くことで、特定の化学種だけが極端に増加したり減少するようなことのないように釣り合いをとるようになっています。このような状態のことを化学平衡と呼び、化学平衡について説明する法則を、ル・シャトリエの原理といいます。
また、脂肪酸イオンはカルシウムイオンやマグネシウムイオンといった金属イオンとすばやく反応し、水に溶けない金属石けんを生成します。このような金属イオンの存在は石けんの洗浄効果を低下させる原因となりますが、幸いにして日本の水はほとんどの場合、このような金属イオンの濃度が低い軟水であり、石けんを使うには最適であるといえます。
金属イオンとの反応による金属石けんの生成(石けんの損失に関わる反応)
次のページへ